MUGIBOSHI

私は昔、大好きなゲームキャラクターのグッズを「集めていた」ことがあります。

痛バ作りもしたし、グッズディスプレイも作っていました。



ただ、集めているうちにふと思いました。

「これ、何に使うんだろう・・？」

思ったきっかけは、

好きなキャラクター（の声優さん）が登場したこともある

ゲームシリーズのトークイベントを毎年見に行っていたのですが

６年目の公演が、雰囲気がなにか違うな・・と現地で感じてしまったことでした。

初めて、この公演残念だったな、と体感してしまったのです。

それからそのイベントには行かなくなり、

好きなキャラクターのグッズを身に着けたり、チェックすることは減りました。

その結果、これ何に使うんだろう？と

グッズなどに愛着がわかなくなり

グッズが「モノ」とかしてしまったように思います。

あとは経年劣化でアクリルが剥がれてしまったり

バッジが使えなくなったことも集めなくなった原因です。

予備があると１つなくなっても予備があるから大丈夫と考えがちです。

だからこそ集めるのではなく

「今あるひとつを大切にすればいいんだ」

と気づけました。

それ以来、同じグッズを２個買うことはなくなりました。


◆


今でもそのキャラクターもジャンルも好きです。

好きだからこそ、本当に好きなものだけ手元に残すようにしています。

迷ったときは前の職場でお世話になった方が言っていた言葉を思い出します。


「一番応援したい人はだれか？」


これはアンケートはがきでお便りを送りたいけれど

１人に絞れずに困っていたときに言ってもらった言葉です。

グッズや特典に置き換えれば


「一番欲しい・手元に残したいものはどれか？」


と考えるようにしています。


SNSはコレクターの方もいるので

自分も買わなくては、と思いがちですが

その人はきっと倉庫かなにかあるんだろうなと割り切って

自分の気に入ったもの、手元に残したいものだけ買うようにしています。

◆

私がグッズを購入するときの決め手は

・実用性があるか

・使い続けたいか（手元に残したいか）、飾り続けたいか

・外出先でも使えるか（※カバンなど）

・自分が好きなイラストか

・いろいろな場所で使いまわしされているイラストではないか

など、これなにに使おうかな、どこに飾ろうかな、と考えてます。

アクスタやアクキーは今も飾っていますが

季節ごとに出すものを変えてみたり

配置を変えたり、いま好きなものを見つめ直しています。

カバンは、イベントでないと使いづらい柄もあり

泣く泣くしまい込んでいるものが多く

外で使っても問題ないか、考えてみて

難しそうだなと思えば見送るようになりました。


◆

一人暮らしから実家に戻って気づいたのが

部屋にものを置ける面積がすごく限られている、ということ。

だからこそ、本当に好きなものだけ選ばなきゃと気をつけるようにしています。

ただ、昔に精神的に病んでいた時期

好きなものも全部手放して

その中に復刊する見込みのない

子供の頃からの好きな絶版した漫画もあり

すごく後悔したことがあるので

衝動的に物は手放さないし、お迎えもしないです。

幸い、好きな漫画は自分の保管状況より

きれいなものをフリマアプリで見つけて

譲っていただけましたが

買うも手放すも勢いに任せるものじゃないなと。

今はダブりが出ても、欲しいものが出なくても

フリマアプリで譲る相手を探したり

お店で引き取ってもらうことはできるけれど

欲しいものが出なければ買い取ってもらえばいいんだ！

と自分の必要以上ものを買っても思い出は残りません。

◆

推し活時代、たくさんのグッズが溢れているけれど

テレビ番組のCMで

収納は物のためにお金を払っているようなもの

と言っていたのを耳にしたことがあります。

物のため、ではなくて、自分のために。

自分があるからこそ、誰かのために。

本当に必要なものをいつでも見直したい。

大切なものだけを残して

そうじゃないなと思えば次の誰かへ。

キャラクターグッズを通して、物の大切さを実感している今日です。